陰日向。

何かをじっと考えては、なんとなくぼーっとしている。そんなルーティン。

能登半島地震と倫理観について考えてみる話。ツイッター編。

世の中、昔より前へ前へ進歩を重ねているお陰で、物事が少しずつ便利、そして柔軟になっていくようになっているようです。それは技術開発にしても、人類の持つ価値観にしても同じことが言えるのですが……。

ただ、技術開発だけが前のめりに発達しているのが原因なのか、使う側の人間がそれに見合った倫理観を持ち合わせるに到っていないのでは、としばしば考える事があります。

 

 

最近の例だとTwitter(以下略:ツイッター)ですね。(「X」なんて名前、絶対に認めないからな!!)

私も詳細が分からない事が多いので踏み込んだことは話せませんが、昨年8月から条件を満たしたユーザーに対してインプレッション数に応じて収益が得られるサービスが始まりました。

これで運営側も正常に運用できていれば問題ないのですが、これを皮切りにインプレッション数を稼ごうとするユーザーが増加しました。これをツイッター内では通称、インプレゾンビ(インプレお化け)と呼んでいます。

収益を得ているユーザーが合法的かつ常識の範囲内で活動してくれれば問題なかったのですが、インプレッションを稼ぎたいがために拡散されて話題になっている呟きに対して、全然関係ない内容のリプライを送るなどの荒らし行為が顕著に目立つようになりました。

私自身、ツイッターの魅力の一つは特定の呟きに対して色々な感想を送ったり、有益な情報を送ったりできる事が強みだと思っています。また気軽に情報発信できるという意味合いでもツイッターは特に適した存在でした。だからこそ、政府や市役所などの公共施設や企業もアカウントを作って情報発信ができたのです。

が、インプレゾンビが現れてからというもの彼らのリプライが先に載ってしまっているのが原因で、純粋にリプライを送ってくれた方の情報が見づらい状態が続くようになりました。一方でツイッター側の運営はというと、目立った対策は何もなし。

 

こんなこと書くのは後出しになってしまうかもしれないのですが、この点を踏まえると私には一つ懸念がありました。

「この状況下で震災などの災害が起こったらどうなってしまうんだろう?」

 

 

2024年1月1日

能登半島地震 発生

 

 

ええ、懸念は当たってしまいました。

当時もインプレゾンビはここぞとばかりに荒らし行為を行なっておりました。相変わらずバズったツイッターに対して意味不明なリプライを送ってくるインプレゾンビたち。でもそれだけではなかったんです。

ツイッターを現在も続けている方ならご存知かもしれませんが、特定の住所を載せて「地震の影響で身動きが取れない。助けてほしい」という旨のツイートをし、それを見た閲覧者が消防に電話、そして実際に消防隊が現地に向かったらそんな事実はなかった。こんな事を平然と行なっていたのです。

だからといって全ての情報が黒だって断定できないんですよね。消防・救急車に連絡がつかなくて藁にもすがる気持ちでツイッターを頼る方だっていらっしゃるかもしれない。そういう方だっていらっしゃるかもしれないのに、金を稼ぎたいという理由だけでデマを流す行為を平然とやってのけていたのです。うっわ腹立つわ(ドン引き)。

 

これに騙されてしまう人たちも平然としてはいられないのは分かります。それはそう。人の命がかかっているんですから。でも今回ので「一呼吸おいて冷静にならないといけない」という行為がいかに大事なのか改めて実感した気がします。

そういう時は発信しているアカウントを見直してください。「助けてくれ」ってツイートしているにも関わらず、その後のツイートで関係なさそうなものをツイートしたり、リツイートしたりしてはいませんか。もしあるとすれば、95%の確率で黒判定していいでしょう。

 

でも今回ので真に悪いのは、詐欺まがいや救助活動妨害を行っている人たちという結論に変わりはありませんけどね。

本当に醜悪すぎるぞ、インプレゾンビたち。