刺し子なるものを少しずつ始めている。
実は先月とある用事で普段立ち寄らない手芸店に行ったわけだが、実際お店に入ってみると幅広い糸の色の種類、手芸用品、手始め書など興味をそそられるものがたくさん置いてあり、表現力に乏しい私でもとても心が躍るものである。
(そもそも手芸品に行ったのは修繕用の糸を調達したく出向いたわけだが、その糸を使って冬コートの内ポケット破れを修繕した話は今度するとしよう。半年も使っていないのに内ポケットが破れるとかあるの……??)
その中でも特に興味があったのが刺し子であったのだ。布地に糸を柄模様に縫い付けるという一見簡単な作業なのだが、それが今までずっと忘れられず先日ついに始めたのである。
始めたと言っても、あらかじめ材料が用意されているのをセットで販売されているものを購入したものだが、実際始めてみると中々にやりがいがあるものである。
本日、一通りの説明書を読んだ後に縫い始めたら、トータルで2時間近くかかってしまった。そして全然進んでいない。私は思った以上に不器用らしい。まず針に糸を通す作業が一発で通らない。縫い作業が失敗すると、糸を戻してもう一度縫い直さねばならない。
だが一つ一つの模様が完成する度に、ほんの少しの達成感と「こんな感じの模様がこれからどんどん広がっていくんだな」という高揚感が生まれるのだ。
最初は縫い方の手法などを覚えつつスターターセットから始めて、最終的には自分で雑貨が作れるようになれればいいなぁとか思うのは高望みが過ぎるのかもしれない。
道のりは長い。